最終話
【1つの道】
自身の力不足で
転職活動はことごとく
思うようには進まず
最後は恥を忍んで
親の脛をかじる結果に
「絶対お前には継がせない」
ずっと親から言われ続けてきた人生
それは
私には至らぬことが
たくさんあったことと
親なりの
愛情ある厳しさだったのかと思います
就職氷河期の同世代は
今の時代もなお
影響を受けている人が多くいる中で
それでも
出来ることに制限がある自分に
働く機会を作ってもらえたのは
とても幸運なことでした
(AIさんに作成頂いた画像)
片松葉状態で入社して
その後
今は幸いなことに
普通に歩くことが
出来るようになったものの
再発確認の経過観察で
今も診療は続けていて
もう20年を過ぎようとする
キャバク…
あっ!
病院通いの私は
現場作業が出来ないもどかしさと
状況を知らない者からの
現場作業をしないことへの
冷ややかな視線や陰口と
常に戦いながら
自分に出来ることを探し
自分なりに
もがきながら
今日までやってきました
「一度は夢を諦めた人のサポート」
ずっと自分の中に
引っ掛かってきたキーワード
それを具現化して
1ミリでも世の中で役に立つのであれば…
そういった想いから
現役スポーツ選手
元アスリート
スポーツ関係事業者
IT関係者
金融機関関係者 など
多くの方にお力を借りて
ようやく
1つの道が見えてきたのでした
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第37話
【授かった伝説の杖】
転職活動では
つまずきのオンパレード
私も大好きな
同世代のイケメン芸能人
「妻夫木さん」のオンパレードなら
男性の私でもきっと
頬を赤らめるでしょう
そんなつまらないことは
さておき
日常の松葉杖生活でも
ちょっとした段差でつまずき
少しの濡れでも
滑ってコケてしまう
思っていた以上に不自由を感じ
四苦八苦のオンパレードでした
そんなつまずきのオンパレード
自称・つまずきくんにも
リハビリの甲斐あって
やっと1本の松葉杖で支える
片松葉になる時が
やってきました
(AIさんに作成頂いた画像)
社会生活の中で
片方の手が空くというのは
もの凄く大きなことで
松葉杖の1本と2本の
大きな違い
言うなれば
自称・つまずきくんの私と
同世代のイケメン芸能人「妻夫木さん」
ぐらい
大きな違いがあることを
噛み締めていました
しかしながら
一般的に想像される
病院で使われているイメージの
脇に挟んで使用する
木製の松葉杖
社会生活の中では
なかなかに使いづらいものでした
そんな時
私より先に
松葉杖が無い生活に戻られていた
患者さん仲間から
腕に装着するタイプの松葉杖
青く輝く
そして何よりも軽い
「もう自分は使わないから」と
そして
「お前も頑張れ」と
励ましと共に授けられ
1つ身軽になった私は
つまずきを恐れながらも
また一歩一歩
荒波の社会を歩み始めたのでした
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第36話
【いつぞや】
いつぞやの
クレジットカードを
発券するための研修を受けた際
職業欄の記載を
「自称・ミュージシャン」
の場合はどうなるのか?
誰の得にもならない
質問をしたことがあります
結果
「それは無職と判断されます」
と教えて頂いた私
自称「元・整形外科の長老」から
自他共に認める
「無職」になった私は
通院
リハビリ
転職活動
に勤しむ毎日となりました
今の時代ほどではないにしても
転職活動も
ハローワークだけでなく
徐々にインターネットでも
出来るようになってきた時代
松葉杖は大事なパートナーの私は
デスクワーク系の職種を探すしかなく
パソコンのマウスを
クリッククリックの毎日
しかしながら
就職にも転職にも
厳しい時代
来る日も来る日も
不採用通知の毎日
まるで自分は
世の中から取り残されたような気分で
「人生終わったな」
そう思うぐらい
追い詰められた精神状態になり
明日にすら希望が見いだせない
日々を過ごしていました
(AIさんに作成頂いた画像)
そんな中
気持ちを何とか保てたのは
今もあるんでしょうか?
ダイヤルアップ接続で繋がった
インターネットの世界
入院時代にお世話になった
看護師さん
そして
一緒の病院部屋に入院していて
仲良くなった患者さんのおかげでした
(あっ!両方とも男性ですよ)
退院後もプライベートでも
仲良くして下さり
家に泊まりに行ったり
遊びに行ったり
(あっ!本当に男性ですよ)
自分にとって少しでも
気晴らしの機会があったのは
とても幸いなことでした
いつぞや
武田さんが
「人という字はぁ~」
とおっしゃられていたように
人には何かしらのサポーターがいて
初めて人として成り立つ
(本当の由来は違ったという
裏話はあったとしても)
自分が経験から得られた
この感情が
心のどこかで
大切なキーワードとして
ずっと
生き続けてきました
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第35話
【片道切符】
長い病院生活から
抜け出したものの
まだ松葉杖状態の私は
入院前のように
バリバリ働ける状態には程遠く
一方
このままでは
同世代との差は開くばかり
いつまでも療養をしている
わけにもいかず
焦りながらも
復職の辞令を待つ日々を過ごすのでした
しかしながら
いつまで経っても
会社からの辞令は頂けず
休職前の上司や
その前の配属先の上司に連絡するも
たらい回しの状態
思い切って
「進退伺」を送るも
何の返事もなく
いつまでも
待ちぼうけの日々
私待つわ
いつまでも待つわ
たとえ会社が 辞令くれなくても
(AIさんに作成頂いた画像)
後から聞いた話
当時いた会社は
頻繁に人事異動が発令されていました
休職前
まだ店舗へ異動して日が浅い私にも
別の店舗への異動の内示が
上司だけに伝えられていたようで
その中での休職
私はどこにも所属していないような
上司は誰なのかも分からないような感じで
しかも時代は
就職氷河期時代
バリバリ働けない社員など
お荷物でしかなく
でもクビは出来ないので
自分から辞めていくように仕向ける
そんな状態だったようで
最後まで復職を望んだものの
思うようにはいかず
最後は自己都合の退職扱い
のちにこの処分は不当として
認められたものの
会社には戻ることも出来ず
これからの自分に
不安を抱きながら
望んでもいない
無職の人となってしまったのでした
振り返ると
休職を言い渡された時
店舗の鍵など
会社からの貸与物を
全て回収されたのは
いわゆる
「片道切符」という
意味だったのかもしれません
アスリートの世界でもあり得る
突然の戦力外通告
第2の人生をどのように進むのかも
決められていない中
突然やってくる不安が渦巻く世界
そんな境遇の人たちにとっても
エナジースポーツが
少しでもお役に立てる時を目指して・・・
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第34話
【長老の引退】
小さくて可愛いひな鳥が
巣の中で育てられ
親鳥の餌を栄養に大きく育ち
いよいよ自分の力で大空へ飛び立つ
そんな感動のシーンを
ご覧になった方も多いのでは
ないでしょうか?
ひな鳥と違って全く可愛げがなく
病院食で
栄養が満遍なく行き渡った
病室の中で
療養していた社会人男性
自称「整形外科の長老」にも
長らくお世話になっていた病院から
巣立つ時がやってきました
さすがに3カ月半もいると
医者や看護師さん以外にも
よく話すようになった
清掃して下さるおばちゃん
顔見知りになった
売店のおばちゃんなど
病院のあちこちでお世話になった
病院関係者たち
また退院の日
詰所の前で挨拶をする際
ようやく退院できることを
自分事のように喜び
大泣きして見送って下さった
長らく担当としてお世話になった
看護師さん
(あの時の感動は今も忘れていません)
長い入院生活で
お世話になった方たちに別れを告げ
世に放たれるひな鳥のように
(決して可愛くはありませんが)
再起を目指して
病院を飛び立ちました
(空は飛べませんが)
(AIさんに作成頂いた画像)
ようやく車椅子から
松葉杖になった
自称「元・整形外科の長老」は
感動を胸に
再び激動の社会人生活復帰へ向けて
両脇に松葉杖をギュッと挟み
一歩一歩
階段は半歩半歩
濡れたグレーチングは
滑ってコケるので恐る恐る
進み始めたのでした
まさか
ツラい現実を
突きつけられるとは思いもせずに
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第33話
【日本人のひがみ】
長く入院をしていると
様々な人との出会いがあります
自分よりも一回りも二回りも
人生の先輩から体験談をお聞きしたり
患者同士になったことがご縁で
婚約をされ
退院後
まだ入院を続けている私に
ラブラブな姿を見せに来て下さったり
英語教師として来日され
日本で出会った日本人女性と
お付き合いをされ
その日本人女性が
健気に毎日お見舞いにきて
ラブラブな姿を見せつけて下さったり
何回枕を
涙で濡らしたかは不明ですが
様々な人から
人生勉強をさせて頂く機会となりました
中でも
日本人女性とカップルの
英語教師さんとは
年齢が近かったこともあり
またその方も膝を手術され
同じく車椅子生活を送る同士だったため
英語教師の彼女さん程とは
いきませんでしたが
仲良くさせて頂けました
ハワイから来られたその方は
日本語もそこそこ堪能で
しかも英語は母国語でペラペラ
女性本能をくすぐる
キュートなお顔立ちで
小学校だったか中学校だったかで
英語を教えるために来日をされたのに
お綺麗な日本人女性と
お付き合いまでされる
私にはない
モテる要素を
たくさんお持ちの方でした
(AIさんに作成頂いた画像)
今までの人生でも
そこまで海外の方と
交流を持つ機会はなかったのに
まさかの入院生活が
外国文化に触れる機会となり
毎日暇を持て余す入院生活において
刺激的な日々でした
しかし
私は整形外科の長老
その方も私より後に入院し
私よりも早く退院
別れの時はやってきました
退院後もしばらくの間
交流はありましたが
契約期間の満了で
帰国されることとなりました
エナジースポーツは
オンラインだからこそ
レッスンは
日本だけでなく
海外でも受けることができます
またコーチも
日本だけでなく
海外からでもレッスンが可能です
このブログは
バリバリの日本語なので
また
エナジースポーツのサイトも
バリバリの日本語なので
日本語が堪能でない方からすれば
何を書いているのか
意味不明だと思いますが
海外にお住まいの方からも
レッスンとコーチ登録を
プリーズ
お待ちしております
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第32話
【整形外科の長老】
『回転率』
在庫の回転率や
顧客の回転率
合コンで・・・
モテない男性の目の前に座る女性が
瞬時に席替えをする回転率など
入れ替わりの早さなどを求める
生産性や効率の指標の1つとして
重視されることがあります
術後に入院をすることになった
整形外科
比較的
他の病棟と比べても
入院患者の入れ替わりが早い病棟の中で
3カ月半という長きにわたり
入院生活を送ることになりました
生産性の悪い男らしく
こんなところで
実力を発揮してしまった感がありますが
もう少し手術が遅ければ
足を切断しなければならないくらい
深刻な状態だったようで
念には念を入れて
診療を続けて下さいました
入院生活では
様々な出会いと別れを経験し
また
今までの生活では気づきにくかった
医療従事者の尊さも身に染みて理解し
何気なく暮らしていた生活の中で
いかに自分が生きる世界が
ごく一部の狭い世界だったのかを
知らされた期間でもありました
当時はまだインターネットが
今ほど普及していなかった時代なので
入院中にすることと言えば
治療やリハビリはもちろん
読書
外の景色や
看護師さんを眺める
正しい手続きで
病院に許可を頂いて
お借りした車椅子で走り出す
行き先も解らぬまま
ぐらいしかなく
良くも悪くも
人生でゆっくりした時間を過ごす
身体の癒しの時代でした
(AIさんに作成頂いた画像)
しかし
周りの同世代たちが
経験や実績を積んで成長を続ける中
復帰への焦りが募る一方
治療は念入りにする必要があり
心は全く安らぐことがありませんでした
怪我と隣り合わせのアスリートに
このような時の
メンタルの保ち方など
同じようなことで悩んでいる人も
きっと世の中には
いらっしゃると思います
ぜひエナジースポーツで
レッスンを実施して頂きたいものです
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第31話
【人生の宝くじ】
振り返ると
今までの人生で
大きな病気をしたことがなく
手術もしたことがない
(ここだけの話)
中学3年生の最後の大会で
盲腸になった時も
手術はしないで
薬で散らしていたのでした
(絶対に内緒ですよ)
お腹を切らなくても
盲腸が治ったのです
(言いふらさないで下さいよ)
担当して下さった主治医からは
宝くじに当たったくらいの確率の
病気と言われ
今までそれほど宝くじを
買ったことはありませんし
買った宝くじに
当たった試しもない私ですが
ここにきて
大きな当たりくじを
引いてしまったようです
(AIさんに作成頂いた画像)
緊張の手術日
剃毛の時も
ストレッチャーで運ばれる時も
そして
手術台の上で仰向けになった時も
最新型マッサージチェアの強度を
MAXにして座り
なぜだか知らないが無性に
紙相撲をしたい気持ちがあふれ出て
欲望のまま紙相撲を試みるが
バランスが取れずに必死で支える
その土俵の上にいる
紙でできた力士のような感じで
ブルブル震えまくっていた私は
全身麻酔で一瞬にして眠らされ
数時間に及ぶ手術が実行されたのでした
目が覚めた時には部屋の中
多くの医療関係者の皆さまのおかげで
手術は無事成功したようで
これから私は
長い長い入院生活を送ることになりました
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第30話
【転機は突然に】
「転機」という
言葉の語源は分かりませんが
「天気」と関係があるのか?
大学生時代も社会人時代も
「転機」は
いつも突然にやってきます
当時住んでいたところは
実家から遠く
どうしても家族のサポートがいるからと
地元の大学病院を紹介され
慣れない松葉杖に
四苦八苦しながらも
病院にたどり着きました
私の得意技
「気おくれ」を出す暇もなく
言われるままに
いくつかの検査を受けて
出てきた結果は・・・
「入院」
そして
「手術」
結果を聞かされた私は
押し寄せる
「ショック」という大きな波に
ただ茫然と
打ちつけられるだけでした
(AIさんに作成頂いた画像)
これから私は一体
どうしたらいいのか?
考えがまとまらないものの
社会人研修で
「ホウレンソウ」を教わり
習ったことを素直に実行する
真面目な一面もあった私は
何とか上司に状況を伝えようと
思うものの
しかし
かの有名な曲の一部のように
「何から伝えればいいのか
分からないまま時は流れて」
の状態に
もしも私が
小田和正さんと親友で
「よぉ!元気ぃ~」
「最近ラブストーリーしてるぅ?」
なんて冗談を言えるくらいの関係なら
当時の上司に代理で伝えて頂くことも
出来たのかもしれませんが
現実は理想どおりとはいかず
恐る恐る報告のために
職場に向かったのでした
その後は・・・
理由も聞かされずに
店舗の鍵など
会社から貸与されていたものを
すべて回収され
否応なく休職
人生で2度目の転機の入り口に
入ってしまったのでした
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第29話
【魔法使いになれなかった社会人男性】
「魔法使い」といえば・・・
「ほうきに乗ったり」
「訳が分からないものに変身したり」
「何かをブツブツと唱えたり」
様々な能力が使えるので
一度は憧れませんでしたか?
社会人になってからの私は
目の前のことにただ精一杯で
しかしながら
痛みは日に日に大きくなるが
騙し騙しに仕事を続けている毎日
そんなある日
「気おくれ」なんて
言ってられないような
自分でも怖くなるくらい
異変を感じ
意を決して
当時住んでいた近所の
個人医院を受診しました
「ここでは対応できない」
「でも今すぐこれを使いなさい」
小さい頃から
ゲーム好きだった私にとって
RPGの世界では
渡されたことがあり
それを使って
攻撃系の呪文や防御系の呪文など
あちらの世界では
意気揚々とやっていましたが
現実世界で渡されたのは
まさかの
魔法の杖ではなく
人生で初めての松葉杖でした
(AIさんに作成頂いた画像)
もし松葉杖でも魔法が使えたのなら
すぐにでも回復系呪文を唱えたいくらい
状態が軽いもの
ではないであろう状況が読み取れ
大学時代に味わったツラい感情が
舞い戻ってきてしまったのです
新しい環境にも慣れはじめ
これからという時に
「待った!」の合図
これから自分はどうなるのか?
自分はどうしたらいいのか?
様々な感情が
まるで魔法をかけられたかのように
頭の中を
ぐるぐると駆け巡っていたのでした
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